院長ブログ
飼い主さんができる治療と管理
2008.05.23
●●骨・関節疾患の場合、飼い主さんができる治療と管理●●
1.適正な体重の維持
・適正な体重の維持
・太りすぎの場合は減量が必要
・家族全員が認識し協力して行う「減量」が大切
2.緩やかで規則的な運動(制限運動)
・運動が不足すると関節がこわばり筋肉が萎縮してしまう
・過激な運動を制限
・関節を適度に動かし筋肉を使う
・緩やかで規則的な運動
3.痛みの管理
・鎮痛剤の投与
・緩やかで規則的な運動をするため、投薬前の確認事項
高齢犬は循環器、肝臓、腎臓の機能が低下
・鎮痛剤を使用すると元気に、これは薬の効果で、治ったわけでは無い
4.温湿布とサプリメントを服用
・ホットパック(温熱療法)
患部を温め、血のめぐりをよくし痛みをとる
炎症が起こっている場合は禁止
・びわ温灸
初心者にも簡単
温熱で自然治癒力を援助し高める
びわの葉エキスを併用し熱が徐々に冷める湿温灸
乾熱に比べ痛みのリバウンドも少なく効果的
・モイスト・ヒートパック”
米国製のレンジ温湿布
レンジでチンするだけで繰り返し使える温湿布
一般的に温めて良いと言われる疾患に使用
変形性脊椎症、慢性の関節疾患、椎間板ヘルニアなど
炎症を抑え腫れが引くため、痛みが軽減
・サプリメント
“活性酸素”を押さえる抗酸化作用のあるもの
5.滑らない床、散歩コースの選択等
・滑りやすいフローリングの床は注意
・フローリングの床は、小型・大型犬ともに危険
・関節に負担をかけない散歩コースの選択が必要
・長時間の散歩、砂利道の散歩、自転車での引き運動には注意