犬の厄年
2008.07.26
2.「犬の老化は、7歳、10歳、13歳 が厄年」
家庭犬では、七歳、十歳、十三歳の年齢を境に、さまざまな症状が出て来ることが多いように思います。
犬の?厄年?と言っても良いかもしれません。
七歳までは、病気知らずに暮らす犬も多いでしょう。
しかし七歳は、「シニア犬生活の始まり」です。
元気そうに見えても、心臓や腎臓、肝臓機能などの低下が見られるようになります。
最初の厄年を無事に乗り越えられるように、シニア犬になるとよく見られる病気について知っておく必要があります。
また肥満に要注意の年齢です。
人の「中年太り」と同じように、食餌の量を増やしていないのに、体重が増えてくることがあるからです。
人は中高年になると基礎代謝が低下すると言いますね。
犬も同じで、基礎代謝が低下しエネルギー消費が少なくなります。
肥満は骨や関節へ悪い影響を与えます。
そろそろこのくらいの時期から、カロリー控えめのシニア用フードを使うことも考えて下さい。
十歳。
まだまだ現役!と思いがちですが、アチコチにガタが出て、体の至る所に老化の症状があらわれるころです。
例えば歯周病から食べが悪くなったり、脚腰の痛みから歩き方がトボトボとなったりと、老化が見た目にも分かるようになります。
この時に、これらのサインが正常なのか病気からなのかを見極められなくてはなりません。
十三歳は、体の衰えと、気力の低下、認知症が心配になる年齢です。
認知症は柴犬などの日本犬、屋外飼育の犬、留守番の多い犬に多く見られます。
症状としては徘徊や夜鳴きが見られます。
サプリメントを与えるなどの方法もありますが、実際にはシニア犬の認知症は奥が深いため、老犬管理を行っている先生に相談するのがベストです。
街で多くの老犬を見掛けるようになりました。
でも、飼い主さんと話していて気になるのは
「歳だからなぁー、仕方ないよ」という言葉です。
本当に、その一言で済ませても良いのでしょうか?
犬や猫は、歳をとっても自分で生活を改善することは出来ません。
われわれ人でさえ、自分自身の体力の衰えさえ気付かないことがあります。
愛犬の老化を感じ取るには、意識した触れ合いがとても大切なのです。
完全に老いの症状が出てしまう前に飼い主が気付いてあげられれば、愛犬の老化のスピードを緩めることができます。
長く、明るく楽しく過ごすためには、日ごろの健康管理、病気の早期発見と早期治療が大切である事を知って下さい。