猫エイズ予防
2019.06.15
猫ちゃんを飼ってる方なら、必ずと言って良いほど知られている感染症のひとつに『猫エイズ』があります。
猫エイズとは『猫免疫不全ウィルス』が原因となる感染症です。
もし猫免疫不全ウィルスに感染しても健康状態を維持できれば、発症せず元気に暮らせる子もいます。
しかし暮らしてる環境が悪く健康状態を維持できなかったり、免疫力が落ちてしまうと発症してしまいます。
しかも根本的な治療法が無いので、一度発症してしまうと治すことができません。
そのため猫免疫不全ウイルスに感染してしまった場合には、発症しないように環境や食事、病気に注意しなくてはなりません。
猫免疫不全ウィルスに感染すると、免疫細胞を壊してしまうため免疫に大切な細胞が体の中から徐々に減って行きます。
そして体の免疫機能がどんどん低下し、健康なら感染もしないような病原体にも感染し様々な病気になってしまいます。
猫免疫不全ウィルスは、猫免疫不全ウィルスは基本的には血液や唾液などを介して感染するため喧嘩で噛まれたりして感染します。
そのため外飼いの猫、喧嘩っ早い猫は感染の危険率が高くなります!
空気感染などの心配はありませんし、猫に噛まれてもヒトへの感染もありません!
万が一感染した場合は口内炎などの口の中の病気から始まりますが、初期の症状に気がつくことがあまりありません。
ちょっとした症状から始まり普通ならすぐに治る病気の治りが悪かったり、食欲不振や発熱、口内炎が痛がるなど重症化して気がつくこともあります。
末期になると著しく痩せ死に至ります。
猫免疫不全ウィルスに感染しているかどうかは、血液により検査します。
ただ感染直後など、感染の時期などにより正しく検査されない場合があるので注意が必要です。
また『猫免疫不全ウィルス』用のワクチンを接種している場合には、実際には感染していないにも関わらず「陽性」の結果になってしいます。
【予防するには】
ワクチン接種を行います。
初年度は2~3週間の間隔で3回注射し、以後は年1回となります。
ワンちゃん猫ちゃんも、獣医療の発達と予防を行ったり飼い方がよくなったため長寿になりました。
しかしその一方で「平均寿命」と「健康寿命」に差が生じつつあります。
せっかく長生きになるようになったのですから、病気で長生きよりケンコ王で長生きするようにしましょう!
そのためには、若い頃から病気の予防に努めることが大切です。
当院は、猫ちゃんの健康と病気予防に力を入れております。
そのため猫専用の待合室、診察室と環境にも気配りいたしております。
健康は勝ち取るもの!
ワクチンもそうですが、歯の健康管理も頑張りましょう!
猫が腎炎にならないようにするには、歯周病予防からです。