院長ブログ
オナラ臭っ!
2007.05.13
癌治療のため、数種類の抗ガン剤を投与してる子がいる
腸に転移し、脊髄にも転移している子だ
すごく性格が良い子なのに、可哀想である
しかし、下痢、吐き気、歩行困難だった子が、抗ガン剤治療とともに元気になっているそしそして今日の抗ガン剤は、「アドリアシン」
だいだい赤色の粉末を、生理塩水に溶解して静脈投与するのである
朝入院して治療を開始
何せ元気になってきたから、静かにしては居ない
そのような訳で、抗ガン剤投与の時だけ、保定をする事になった
1時間は辛いかも…
でも?そこはVTの心意気の見せ所!
耳元で囁きながら、投与開始
何で、こんな事をするかって言うと…
抗ガン剤をゆっくりと身体の中に入れてあげたい…副作用の出方が違うから!
もしも抗ガン剤が血管から漏れたら超痛いし場合により筋肉が腐る…それは嫌!
30分も経っただろうか
“プウウ?”っという音
そしてイオウが成分と思われる異臭が
即、記憶の中からの成分分析
“インドール、スカトール、アンモニア、硫化水素”
腐敗型オナラだ?
消化不良時にタンパク質が分解する時に発生!
犯人は誰だ?
抗ガン剤を受けてる子??
それとも、保定をしているVT???
俺の視線を感じたのか、保定をしているVTは
「私じゃありません!」って険しい眼をして、言い訳!
ん?犬は言い訳もせず優しい眼をして、すましてます…
「誰だって良いじゃん」と思っていたのに、急に詮索したくなったよ!
“どっちだ??”