院長ブログ

予防歯科

2019.05.18

歯の周りには、歯周病の原因となる細菌が白っぽいネバネバした『プラーク』という形でこびりついています。
歯周病は細菌による感染症で、心臓病や骨関節疾患などの病気に関わり、全身に影響を与えてしまいます。

歯周病は、早期発見と早期対応・治療が大切です。
発見と対応が遅れてしまうと、大事に至ってしまいます。
歯周病を予防するには、口腔内の細菌を減らすことも一つの方法です。

位相差顕微鏡は「細菌などを生きたまま観察する」ことができる顕微鏡です。
そこで当院では口腔内の細菌の状態を知ることが一番と考え、位相差顕微鏡を使った検査を始めました。

歯科健診や歯科処置の際には位相差顕微鏡検査を行い、口の中の状態をチェックしておくことによりケアや治療の度合いがよくわかります。

歯周病などにかかる前に予防することを『予防歯科』と言います。
現在の動物病院では、歯科は治療がメインとなる傾向があります。
しかし健康を守るためには、治療ではなく予防することが重要となります。

同じ経費なら、歯周病を治療するためにではなく歯周病にならないために使うほうが良いですよね!
健康を維持するためにも『予防歯科』を始めてみませんか。

■歯周病を防ぐために

Point 1 現状を知る
口の中の歯周の状態を知り、そこから起こる病気を再認識しましょう

Point 2 病巣の除去
歯周病が発症しないように、細菌の巣である『プラーク』を除去します!

Point 3 継続的なケア
自分の歯でさえ、きちんと磨いたつもりでも磨き残しがあります。
ワンちゃん猫ちゃんの歯なら、さらに磨ききれるものではありません。
歯と歯の間を磨くなら、ヒトでは歯間ブラシやデンタルフロスなどを使うなどもできるでしょう。
でも、ワンちゃん猫ちゃんには無理です。
口の中の健康の維持のためには、家庭での日々のケアだけでなく動物病院でのケアも必要です。

Point 4 定期的な歯科健診
定期的に、口の中の健康状態と歯周病予防のための検査を受けましょう!

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