院長ブログ

夜鳴き…

2007.01.19

2月4日に茨城県の獣医師の集まりの場で話をする事になっている
演題は「老齢犬の実際的な看護、治療について」

あまりのも漠然な演題なので、獣医さん相手に話をするにも不安
どのように話を展開して良いか、ん?考えてしまった
行き詰まってしまったので、茨城の潮来にある塚本動物病院まで話を聞きに行って来た

塚本先生は、とても明るい感じ
しかも病院は陽射しが入って明るい
何と医局のデスクはグレーで丸く、俺好み

色々と話て1時間が軽く過ぎ、だいたいの内容も把握はできた
「老齢犬管理で、何が一番困ってますか?」
帰り間際、塚本先生に質問してみた
「夜鳴きですねぇ?」
考える事も無く、答えが返って来た
即答である

“夜鳴き”とは予想外の答えである
なぜって、当院では飼い主さんから夜鳴きの相談は無いに等しいのである

帰りの車での中で、夜鳴きについて考えてみた
昨年1年間で老齢看護していて“夜鳴きについて何かあったかな?”と
ん?あまり思い当たらない

病院に帰って来て、夜鳴きの事をスタッフに聞いてみた
「夜鳴きがうるさいから、車のトランクに閉じこめてたヒトが居ましたよ」
「○○チビちゃんも」
でも全部、古い話だ!

「麻意先生?前の病院はどうだった?」
「多かったですよ…でも、この病院は少ないですよね…」
「前の病院と、ここの病院のやってる事の違いは?」
麻意先生の説明に、チョット分る気がするが
そんな違いが、夜鳴きが少ない原因だったんだな!

ゆっくりとしたスピードで老化しても、老化は止まる事無く進みます
病気であっても不都合の無いように、生活環境を整えてあげる事
快適な老犬生活を送るには、飼い主の愛情と環境が不可欠です
老犬生活に重要な事は、症状が出る前の予防なのです
完全に症状が出てしまう前に、愛犬の変化に気付いてあげる事

夜鳴き=ボケ、じゃぁ無い場合も多いようですよ!
飼い主さんに、何かを訴えてるんですね
その訴えを聞き、理解する努力をしてあげて下さいね
精神安定剤、睡眠薬の投与は、問題の解決にはなりません
また、新たなる問題が出てきますよ!

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