院長ブログ

検査は内容も大切

2019.06.07

血液は血管から出ると固まりますが、血管の中では固まることはありません。
血管の中で勝手に固まったら、たとえば心臓の血管が詰まれば心筋梗塞、脳なら脳梗塞、、
血液の流れが止まってしまったら、酸素が運ばれず大きな障害を起こしてしまいます。

しかし怪我をして血が出てるにに止まらなかったら、これも大変なことになります。
手術のときも、同じですよね!

血液が固まるには、12種類の凝固因子が関係しています。
その因子は、普段は活動しない状態で存在しています。
もし勝手に活動しちゃったら、血管の中の血は固まってしまいますもんね!
しかし何らかの原因により、その因子が活動すると血液中の繊維が血小板と合わさり固まっていきます。

この固まる過程において『内因系凝固因子』と『外因系凝固因子』が作用します。
内因系凝固因子の機能を反映しているのが『活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)』と言い、血液が異物面に触れることにより血漿中の因子だけで生じるものの検査です。
外因系凝固因子の機能を反映しているのが『プロトロンビン時間(PT)』で、外部から活性化物質が血液に混じることにより生じるものの検査です。

手術を受ける前に行なった検査結果の中に、APTTとPTと書いた検査項目がありましたよね?
この検査が、そうなんです!

『PT,APTT』は止血機能スクリーニングの代表的な検査で、血小板数などと合わせて検査します。
これから手術をしようとする場合に出血傾向を調べたり、出血傾向のある子に対して行います。

通常の検査では異常が見つからず、詳細な検査で異常が見つかる場合が多々あります。
体の中の奥深いところにある異常、それを見逃したら大変なことになります。
そのようなことが起こらないよう、検査の内容をしっかり見てくださいね!

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