院長ブログ

犬の肥満細胞腫

2019.06.06

皮膚にできた『小さなシコリ』。
気になるってことで、細胞診を行なった。



細胞診とは、検査用の細い針でシコリを刺して細胞を取り検査センターに送ります。
細胞診は。麻酔なしで簡単に行える検査です。
肥満細胞腫の細胞は特徴的なので細胞診で診断ができ、また細胞の見た目からある程度悪性度がわかります。
ただ正確な悪性度は、手術で摘出した腫瘍組織の病理検査で診断されます。

届いた検査結果を飼い主さんに伝えます。
「検査の結果は、肥満細胞腫ですね!」と

そうすると、決まって返ってくる言葉は同じ感じなんです。
「うちの子、そんなに太ってます??」
「やっぱり太り過ぎなんですね〜!」
「あら〜肥満ですか!」
それぞれの言葉は違いますが、皆さん勘違いしてます。

そんな返事が来た時には
「細井さんって名前のヒトって、カラダ細井ですかねぇ〜?」
と答え、説明を加えていくことにしている。

『肥満細胞腫』とは体の中のにある『肥満細胞』という免疫細胞の一種が腫瘍化したものです。
肥満細胞腫でも手術すれば治るものから、急速に進行し全身に転移してしまい命までも脅かす悪性度の高いものまでいろいろです。

治療方法は悪性度によって異なりますが、外科手術、放射線療法、内科的治療法を組み合わせて行います。

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