院長ブログ

猫の結膜炎

2019.06.23

『結膜炎』とう病名を知らない人は居ないくらい、結膜炎はよくみられます。
結膜とは、眼の黒目以外の白目の部分からまぶたの裏側までを覆っている粘膜のことです。
そして、この結膜に炎症が起きてしまったのが結膜炎です。

結膜炎は、猫ちゃんによくみられます。
健康な状態の猫ちゃんの黒目は大きく、結膜の状態を確認することがチョット困難です。
そのため結膜の状態の見るには、眼を大きく開かせる必要があります。

結膜炎は新生子のみならず、老齢の猫まで年齢を問わず発症します。
結膜の状態を確かめるたには、下まぶたを引き下げ「アッカンベー」をするようにします。
しかし重症になると、何もしなくても腫れた結膜が見えるようにもなります。

その症状としては
・最初はサラサラだったのが、だんだん粘り気のある涙になってしまう
・黄緑色の膿が出る
・白目が赤くなる
・眼ヤニが多い
・前足で眼をこする
・涙が多い
・眼が腫れてる
・上下のまぶたがくっついている

ドライアイなどの病気の場合でも、結膜炎になることがあります。
細菌などの感染が原因で起こる場合の結膜炎は、両目に症状が出ます。
ただ両目に症状が出ると言っても感染の度合いが違うこともあるので、左右の眼で症状の度合いが違うこともあります。
もし片眼のみが結膜炎の場合は、ゴミや毛などが原因のことがほとんどです。

眼が開く前に見られるのが『新生子眼炎』と呼ばれています。
まぶたが接着剤でくっついたようになり、その中に眼ヤニや膿が詰まってパンパンに腫れていることが多々あります。
またそのままの状態にしておくと上下のまぶたが癒着してしまったり、感染が眼球にまでおよび眼が見えなくなってしまっていたりします。
原因はウィルスや細菌の感染からとも言われ、猫ヘルペスウィルスや猫カリシウィルスなどが感染していることもあります。

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