院長ブログ
膀胱結石
2012.05.09
ネコは犬に比べ、膀胱炎を起こしたり膀胱内の腫瘍だ出来る事が少ない。
それはオシッコが濃くて酸性なので細菌が繁殖しづらいことが理由とされている。
ただネコは下部尿路疾患(LUTD)と言って、泌尿器関係の病気をまとめて名づけられたものにかかりやすい。
症状は、オシッコが出にくくなったり、尿道がつまったり、血尿が出たりするのである。
その原因は、色々とある。
この中で問題とされるのは、尿道が詰まってしまう場合である。
この尿道がつまるのは、オスネコが多い!
その原因は、フード中のミネラル分である。
このミネラル分が膀胱の中で結晶化して大きくなってしまうと、結石になる。
この写真は、今日手術で膀胱から取り出した結石である。
また結石にならずに、結晶のまま膀胱内に溜まっている事も多い。
この場合、結晶が尿道の先端に詰まってしまう事がある。
膀胱結石が出来るのも、ネコは犬よりも少ないと言われてる。
また出来たとしても、犬のように大きくはならず砂粒状であったり、小さな結石である。
この結晶や結石が出来るのは、フードだけが原因とは言えない部分もある。
運動不足、水の飲み方が悪い、トイレの汚れ、トイレ環境が好きじゃ無いなど、様々な要因があると言われている。
ネコは綺麗好きな子が多いから、「トイレ」は綺麗に!
そしてフードを選び、水をたくさん飲ませる工夫をする事!