院長ブログ

2019.09.16

ワンちゃん猫ちゃんもヒトと同じように生まれながらにして『自然治癒力』を持っており、病気やケガなどを治しています。

そして医療の中でも『自然治癒力』をUPさせることを得意としているのが、東洋医学です。
東洋医学は心と体を一体と考え、総合的にとらえて最も良い状態にできるようにする治療です。
しかも東洋医学には、未病にも効果があるという特徴があります!

当院では現代西洋医学や東洋医学、代替医療などを取り入れ、個々の子に合わせてた統合的な治療とケアをしていこうという統合獣医療を行ってます。
東洋医学では漢方薬の処方、鍼灸治療を行っています。

「鍼?? 犬猫に鍼??」
と思われる方もいらっしゃると思います。
ワンちゃんには鍼できますが、猫ちゃんにはチョット無理でが灸はできます!

「鍼は痛い!灸は熱い!」
そう思う方もいらっしゃいますが、そのようなことはありません!

鍼は皮膚に刺し、その刺激を治療として利用します。
お灸は「温灸」といわれる方法を行いますので、皆さんが想像するヨモギを体の上に置き火をつけるものとは違います。

当院での鍼は、主に鎮痛目的に使用してます。
鍼を皮膚に刺し皮膚の神経が刺激されると中枢神経の中にモルヒネのような物質が放出し、痛みを抑える機構が働き出し痛みを脳に伝えないようにしたり、脊髄で痛みを反射性にブロックする機構を働かせたりします。
このように鍼は中枢系と脊髄系で2重に痛みを阻止しますので、腰の痛みや膝の痛みがとても和らぎます。
また刺し方により血行が改善し新陳代謝を改善させるため、疲労物質や痛みの物質が流されます。

当院では、特にワンちゃんの椎間板や関節のトラブルに鍼を使っています。
鍼を刺すことで、変形した椎間板や関節が元に戻るわけでありません。
しかし痛みや血流を改善することで、生活の質がよくなります!

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