院長ブログ
フィラリア検査
2008.03.11
動物病院で一般的に行なわれている検査は「ミクロフィラリア検査」と「抗原検査」です
 ミクロフィラリア検査は、血液を直接顕微鏡で見て検査する方法です
 ここでは血液を検査用のフィルターに通して検査してます
 この検査により、フィラリアの仔虫が体内に寄生してるかを検査します

抗原検査は検査キットを使用し、血液中のフィラリア成虫抗原を検査する方法です
 フィラリアの親虫が検出されます
 一般的に抗原検査は、ミクロフィラリア検査よりも検出感度が高いとされています
寄生したフィラリアの親虫が、雄だけだったり雌だけだった場合には、ミクロフィラリアは生まれません
 つまり成虫が1匹だけの時や、同性寄生の場合には繁殖は出来ずミクロフィラリアは生まれません
この状態を「オカルトフィラリア」と呼びます
 ミクロフィラリアが無検出=フィラリア未寄生ではありません
 オカルトフィラリアって事もあります
フィラリア検査は、フィラリア症予防薬を飲むための検査と考えるのではありません
 フィラリアが寄生していない“健康な体である事を確認する検査”と考えます