院長ブログ

長雨

2019.09.18

皮膚や毛は、外界の細菌や様々な刺激から体を防御する役割を持っています。
また皮膚は「内臓の鏡」とも言われ、肝臓病や腎臓病、胃腸病など内臓にトラブルがあると艶など様々な変化が見られます。
このように皮膚の異常は皮膚の問題だけでは無く、内臓に問題がある場合もあります。
そのため皮膚病を診断するにあたっては、注意が必要となります。

9月中旬から10月上旬は停滞前線により雨が多いため、「秋の長雨」とも言われています。
そのため湿気も多く寒暖の差も激しく、免疫機能も落ちぎみになります。
こんな時に多いのが吐き気や下痢などの胃腸障害、そして皮膚病です。

体の中にも原因がある皮膚病は、その原因が治るまでは皮膚病は治ったり悪化したりを繰り返すことがしばしばです。
そのため皮膚の改善のために様々な治療を併用することにもなり、治るのにも時間がかかるため手間も経費も大変になります。

長雨の時期の皮膚病の症状は、ブツブツ・ジュクジュクと一般的には思いがちです。
しかし、なぜか乾燥してカサカサ・フケフケで痒い!痒い!と言うこともあります。

皮膚病は経過によってジュクジュクしたりカサカサしたりと変化しますので、継続した観察と症状にあった治療が大切です!
そのためシャンプーや軟膏・クリームなどの外用療法だけではなく、薬を飲むなどの内科的な治療も併用しなくてはならない場合も多々あります。

皮膚病の治療のため、シャンプーを使うことが多くあります!
しかしシャンプーなら、何でも良い訳ではありません。
市販のシャンプーで「低刺激」と書いてあるモノを使用してるから、安心でもありません。
症状に合ったシャンプーでも、シャンプーの方法やお湯の温度、シャンプー後の乾燥方法で治り方が全く違います!

なにか変かな?と思ったら、相談をして下さい!
皮膚病は、適切な判断と手当がとても大切な病気です。

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