院長ブログ

誤食事故

2020.01.22

ヒトの乳児で多い誤食はタバコと言われ、全体の4分の1を占めているそうです。
実は私もボーッとしていて、薬をPTP包装シートごと飲んじゃったことがあります。

それも午前0時過ぎ。
東邦大学の当直の先生に、内視鏡で取ってもらいました。
この時はお医者さんが神様に見えたこと、いやぁ〜感謝でした!
ヒトでも誤食事故は多く、関係機関じゃ事故防止に努めているそうです。

ヒトでさえ・・・乳児と老人と言い換えた方が良いですかね?
誤食があるわけですから、ワンちゃんネコちゃんでも同じような事が起こります。
しかも事故の多いのは、ワンちゃんです!

過去にあった誤食を思い出してみると、
オモチャ、靴下、ぬいぐるみの中綿、消しゴム、ボタン、ゴルフボール、
小石、画ビョウ、ピアス、指輪、爪楊枝、髭剃りの刃、テッシュぺーパー
串に刺さったままの焼き鳥を10本以上も、
婆ちゃんの入れ歯、
ジイちゃんの飲み薬、
皮ごとの甘栗(クリの皮は消化されません!)
固まるトイレの砂(胃の形にカチカチに固まってました!)
どういやって飲み込んだのか
樹脂製の野球のボールを2個や、鳩を丸々1羽、、、、、
もう数えたらキリがありません。

遊んでいる時に取り上げようとすると、飲み込んでしまうことがあります。
そのような場合には、気をそらせてから取り上げるようにします。
飲み込みそうなモノは高い場所に置くなどの、とにかく注意が必要です。

ただ誤食の原因が、飼い主さんの不注意とは言えない場合も多くあります。
散歩してたら、目の前を歩いてた鳩を飲んじゃったなんて考えられませんもんね!

飲んだモノによっては、胃や腸に詰まってしまうこともあります。
いわゆる胃閉塞や腸閉塞を起こしますが、気がつかないと死んでしまうこともあります。

閉塞してしまうと、一般的には元気・食欲がなくなり吐き気が出ます。
しかし、皆が元気が無くなるわけじゃありません。
スーパーボールや甘栗を皮ごと食べちゃった子は、食欲が無いだけで他の症状が見られませんでした。

異物を飲んでしまったときには
・吐かせる
・内視鏡で取り出す
・手術で取り出す
などの処置を施します。

過去の記事をさがす