院長ブログ

つぶらな瞳

2020.11.10

寒くても元気な、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
今年はラニーニャ現象の影響とかで、ムッチャ寒くなるそうですね!

そうそう、寒くても元気なのが当院の病院犬のルーサーです。
彼女は、凍った池にも飛び込んで遊んでます!
全面凍ってしまった時は、丸い眼をさらに丸くして氷の上を残念そうに歩いてます。

そんなルーサーたち犬だけでなく、ヒトなど多くの動物は丸い瞳=瞳孔をしています。
丸い瞳孔を持っている動物は、昼に行動するものが多いと言われています。

瞳=瞳孔の形は丸いのだけでなく、動物によって違います。
例えば、猫・・縦長の瞳孔ですよね!
ちなみ犬の仲間でも、キツネは縦長の瞳孔です。

縦長の瞳孔は夜行性の動物に多く見られ、その特徴は・・
明るい場所に出ると、瞳孔の大きさを素早く極端に細く変えることができることです。
それは暗いところで良く見える眼は光に弱く、光から網膜を守るために明るい時は細くなります。
また草むらや茂みなど縦長のモノが多い場所で生活するには、縦長の瞳孔が有利と言われます。

ちなみ猫が縦長だからと言って、猫の仲間がみんな縦長ではありません。
大型の猫科の動物の中には、丸い瞳孔の子もいます!

馬や山羊、羊などは、横長の瞳孔です。
横長の瞳孔は昼行性の、草原で生活する草食動物に多く見られます。
敵の姿を草を食べながらでも見つけやすよう、また瞳孔を細めても視野が広く取れるように横長になっています。

横長の瞳孔は悪魔的にも見え、怪しげでチョット不気味に思えてしまいます。
瞳孔の形が動物によって違うのは、生活の違いに合わせて虹彩を動かす筋肉が進化したからと言われています。

牧場に行くことがあったら、馬の眼をジーっと見て下さい。
学生時代に出会った馬が、ブルーの澄んだとっても綺麗な色をしていて心を奪われた事がありました。
しかも長い睫毛で、可愛いんです!
その眼をよ〜く見ると、虹彩の上部分が黒いヒダヒダになっていたんです。

なんだろうな?と思ったら・・
強い日差しを遮る、日除けみたいなモノだそうなんです。

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