院長ブログ

アゴがぁ〜

2019.11.16

「アゴが外れたぁ〜!」
「血で口の周りが‥‥」

口の周りが汚れてしまっている、猫ちゃんです。
あららぁ〜顔を見ると口が閉じれずに、情けない表情になってます。
なるほど、飼い主さんが驚くのもわかります。

万が一、アゴの骨が折れてでもしていたら超大変です。
そこは慎重にチェックです。

口は半開き、そして血が。
しかしアゴの外れた形跡は無し、骨折も無しです!

よ〜く診ると、下の犬歯が内側に折れ曲がり上アゴに刺さっています。
顔を、打ったんでしょうか?
本ニャンは何も言いませんから、原因は不明です。

とりあえず鎮痛止血、犬歯には局所麻酔を施し処置の開始です。
内側に入ってしまっている犬歯は、触るとグラって感じになってます。
歯周病が進んでおり、歯の根の部分までが痛んでいるようすです。

さてさて薬が効いたかを確認し、ンンンン〜ホイッと抜歯です!
止血処置のため、ガーゼを噛んでもらいます。
しかし、うまく噛んでくれないのでガーゼを鉗子に挟んで止血の補佐です。

噛ませること数分、処置終了です!
それにしても、上アゴも痛いでしょうね‥‥
アゴを閉じれば、ますます刺さるし!

猫ちゃんも、歯周病になります。
そのため、歯周菌を増やさないようにしなくてはなりません。
口の中の管理、お手伝いしますよ!

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