院長ブログ

バランス

2019.08.04

「最適な栄養バランスを持つ食事」
これが病気をせず生きていくために必要である、そう思っています。

ワンちゃん猫ちゃんの場合も同じです。
そのためか
「病気になったら療法食」とは思っていません。
「病気になったら一般食はダメ」とも思ってはいません。
病気になったら、やはり「最適な栄養バランスを持つモノ」を食べさせてあげることと思っています。
当院では病気の症状に応じて、飼い主さんの要望にお応えする形で『手作り食』をお教えしています。

その関係からか、『犬ごはんの教科書』の続編である『老犬ごはんの教科書』の出版のお手伝いする事になりました。

手作り食は難しいというイメージや、間違った思い込みが多々あります。
また、レシピ的に全くワンちゃんの食性を無視したものもあったりします。
ワンちゃんは肉食だから生で肉を。。それは間違いじゃないでしょうけど、実際は内臓も含めた肉食動物です。

『手作り食』に興味のある方、実際に「手作り食」を作っている方は多いと思います。
将来は今以上に多くの方が「手作り食」のチャレンジされると、業界でも予想されています。

ドッグフードには、小麦や大豆などの炭水化物を使っているものも多くあります。
ワンちゃんは進化の過程で炭水化物を消化する遺伝子を獲得はしてますが、実際には炭水化物は絶対に必須であるとは言えません!

体の構造の違いから、ワンちゃん猫ちゃんの食事の内容は人とは大きく違います。
腸の長さは、動物の種によって違うと言われています。
例えば植物や繊維質が多い食事を食べることが多いと腸が長く、肉がメインの食事の場合は腸が短くなります。
これは、いわゆる「食の違い」からです。
これはワンちゃん猫ちゃんでも言えることです。
食性の違いが、歯や腸の構造などの違いとなっています。

そのためヒトと同じように考えて食事を作ってしまうと、思いもよらぬ病気になってしまいます。

食事の内容が原因でおこる病気は、ジワジワと体を蝕んでいきます。
この体の変化は体内に起こります。
そのため症状と気がつきにくく、普通は健康診断で発見されることもしばしばです。

この機会に、いちど食事の内容を見直してはみませんか?

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