院長ブログ

血は赤〜い

2020.08.03

いつも血色が良いね〜と言われる、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
血色とは血の通っているようす、いわゆる血の気です。
ま〜血流が良いのでしょうか、血液の色が肌に現れてるのでしょうかね!

血液の赤いのは、赤血球が含まれているからですなんです。
そして赤血球が赤いのは、その中にヘモグロビンが含まれているからです。


  今、猫白血病の子に輸血中なんですが、血はこんなに赤いんです!

赤血球は『球形』ではなく、平べったい穴のあいていないドーナッツのような形をしています。
また赤血球は、その膜の持つ作用によりお互いにくっつき合う事がありません。
もしくっつき合ったら、血管の中をスムーズに流れるのいに不都合ですもんね!

そして赤血球には、体を作る他の細胞のように『核』がありません。
ちなみ核のない赤血球を持つのは、ワンチャン猫ちゃん、ヒトなどの哺乳類です。

ただ最初から核がないわけではありません。
骨髄で作られた生まれたての赤血球には核があるのですが、育つにつれ核が無くなっていきます。
この赤血球から核が無くなったり潰れた形になったのは、酸素を運ぶための効率化と運搬量をふやすためからです。

赤血球の中にあるヘモグロビンが体の隅々の組織へと酸素を運び、体内で発生した二酸化炭素を肺まで運び体の外へと出します。
もし赤血球が足りなく=貧血になったら、生きていくには大変です!

ちなみ映画の「ジュラシックパーク」は、恐竜の血を吸った蚊の化石から取り出した DNAで恐竜を復活させます。
DNAは細胞の核の中にありますから、恐竜の赤血球は核があったんですね!

まぁ〜鳥や魚、爬虫類や両生類などの赤血球には核がありますから、恐竜に核が合っても不思議じゃ無いんです。
ちなみヒトは、白血球の核からDNAを取り出すんだそうです!!

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