院長ブログ

血圧測定

2020.06.04

心臓は収縮と拡張を繰り返し、収縮した時に血液を送り出し拡張した時に血液を吸い込みます。
心臓から送り出された血液による血管への圧力のことを、血圧といいます。

そして血圧は、ヒトの病院では普通のことのように測定されています。
しかし動物病院では、血圧を測ることは多くはありません。

それはワンチャン猫ちゃんでは、血圧測定がちょっと難しいことからかもしれません。
ヒトのは皮膚に直接『カフ=腕帯』を当てますが、ワンチャン猫ちゃんでは毛の上から測定します。
そのため普通の血圧計では、全く測定はできません。

また血圧測定は、ヒトと同じように身体や心の状態の影響を受けます。
腕や足に巻かれて、何をされているかわからない緊張もありますよね!
その緊張を和らげてあげなくてはなりません!
また部屋が暑くてハァハァさせても、血圧は変わってしまいます。

ヒトではよく聞く高血圧は、ワンチャン猫ちゃんにも存在します。
しかしワンチャン猫ちゃんでは、不調があっても言ってはくれません。
そのため、体調の変化に気付いてあげる必要があります。

不調に気が付くと言っても、高血圧は無症状であることが多い病気です。
しかし、ヒトとは大きな違いがあります。

それはワンチャン猫ちゃんの高血圧は、基礎疾患からによるものが多いからです。
つまり心臓や腎臓、副腎や甲状腺などの病気が原因となり、高血圧を引き起こしています。

一時的な高血圧は、病気ではありません。
しかし血圧が高い状態が常に続くことは、良い状態ではありません。
場合によっては、血管が破裂することがあります。
また心臓から血液が送り出せず、心肥大を引き起こしてしまいます。

我が子の血圧が気になる場合には、ご相談ください!
また血圧測定も入っている健康診断のプランもありますので、お気軽にスタッフまで声をかけて下さい!

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