院長ブログ

血圧測定の日

2019.06.18

血圧の定期検診です!
健康診断で、血圧が高いことがわかりました。
血液検査では内臓系に問題はありませんでしたが、呼吸にチョット‥‥

一般状態や検査結果から診て、血圧のコントロールは薬を使わず生活習慣の改善から行うことになったのです。
1ヶ月経過した今日、血圧チェックです。
まずは気分を落ち着けて、血圧測定モードに!

なんと血圧が、20以上も下がっているではありませんか!
しかも呼吸も楽になったし、聴診で聞こえてた音も消えてます。
日々の努力の結果が、こうやって現れると嬉しいですよね。
飼い主さんも、努力した甲斐がありました!

ちなみヒトは病院に行くと、必ずと言ってよいほど血圧を測られます。
特に高齢になると『高血圧』に注意とも言われます。
高血圧とは安静状態で測定し、血圧が慢性的に正常値よりも高い状態を言います。

ヒトではわりと簡単に測れる血圧ですが、ワンちゃん猫ちゃんではそうは簡単に測ることができません。
それは緊張や興奮などでも血圧が高くなり本当の高血圧の区別が難しくなるので、測定の方法やタイミングがあるからです。
そのため、動物病院では血圧測定が行うことが少ないのが現状です。

高血圧は重症にならないと、なんら症状が出ない全身性疾患です。
そのため、見過ごされている症状であり病気の一つとなっています。

ワンちゃん猫ちゃんの高血圧の多くは、原因が心臓病・腎臓病・内分泌疾患などのときに見られます。
そのままの状態にしておくと、高血圧が原因で怖い病気になることがあります。
またヒトと同じように、単純に体重の増加から診られる場合もあります。
そのため、高血圧は血液検査との組み合わせて診断する必要があります。

高血圧になると、腎臓や眼、中枢神経や心臓血管系にトラブルを起こします。
腎臓では、水をいっぱい飲んでオシッコをいっぱいする、食欲が無くなり体重が減る、吐き気などの症状などがみられます。
また尿検査で、蛋白尿が出ることもあります。
眼は、突然の失明などの症状がみられます。
血圧が高いと、運動失調や痙攣発作といった高血圧性の脳症を起こすこともあります。

ワンちゃん猫ちゃんの血圧測定は、まず十分に落ち着かせてから行います。
また1回の測定ではなく当院では5回以上の測定を行い、その結果から血圧の状態を診断しています。

ヒトでは『茎わかめ』を食べると、血圧の上昇を抑えるとも。
これは茎わかめに含まれる『アルギン酸』が、ナトリウムを体の外に出すのを促すためだからそうです。

ちなみワンちゃん猫ちゃんにはダメですが、ヒトではチョコレートも血圧を下げるんです!
それは『カカオポリフェノール』の効果だそうで、実証実験では『カカオ70%以上のチョコレート』を1日25g、4週間食べての結果だそうです。
しかも血圧は下がっても、体重や体脂肪などには影響が出なかった‥‥

チョコ大好きな私にとっては嬉し〜い話で〜す!
し〜かし、カカオの濃いのは好きじゃありません‥‥
チョコはやっぱり『meiji ミルクチョコレート』です!
90年以上も販売が続いている、ロングセラー・チョコ!
これじゃ〜血圧は下がりません、かねぇ‥‥‥

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