院長ブログ

体の健康は口から!歯周病菌から体を守ろう

2022.01.18

このところ犬も猫も、口のトラブルでの来院が増えてます。
ま〜口と言えば犬は歯周病ですが、猫では口内炎か吸収病巣が多いんです。
しかも口の中には「歯周病菌」だけじゃなく『カビ』も住んでるから厄介です。

「なに?? 口に中にカビって??」
そう思いますよね!
でも実際に、カビが居るんですよ。

歯周病菌やカビが口に中に住んでいるということは、それらを毎日飲み込んでいるということです。
そんなものを飲み込んでいたら、なんか体に悪そうに思いませんか?
事実、こいつらは悪い事をしてしまうんですヨ!

いやいやいや飲み込まなくても、悪い奴らなんです!
歯茎から、歯周病菌が体の中に入って行きます!

ヒトも含めて、歯のお手入れはとても大切です。
しかもお手入れによっては、寿命も違ってしまいます。

ヒトの場合、犬や猫ような口の中のトラブルになる前に歯科医院に行きます。
でも犬や猫の場合には、大ごとになってからの処置が多いんです!

歯石バリバリくっついてるし・・・
内臓にもトラブルが起きていることもあるし・・・
高齢でもあるし・・
口の中だけじゃ無く状態の悪い場合も多いし・・

歯石の様子

岩牡蠣のように歯石がいっぱい付いてます

 

しかも歯科処置は、全身麻酔で行うものだし・・・
本当に犬や猫の口の中は、ヒトのと比べたら超〜大変な状態です。
そのため犬や猫の歯科処置は、ヒトの処置に比べて大がかりになってしまいます。

口の中の環境を整えることは、大切ですよ!
歯周病菌の中には腸内の細菌のバランスを崩してしまうものがいます。
その結果、腸のバリア機能が低下し血液の中に細菌から出る毒素量が増えてしまうんです。
歯周病菌は口の中で悪さするだけではなく、全身の健康に関わってしまうんです。

ただ口が臭い!
歳だからしょうがないなどと思ってしまうと、とんでもないことになってしまいます。

治りが悪い皮膚炎も、再発する皮膚炎も歯が原因ってこともあります!
繰り返す下痢も・・・

口の中の健康は腸内の健康を、また全身の健康に関係します。

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