院長ブログ

じっくりゆっくり作る「命のスープ」

2022.09.19

今日も朝から調理実習みたいなことを、粛々と行ってます。

「粛々と」なんて、ちょっと政治家みたいな感じですね・・・



でも料理って、面白いですよね!

素材が別な形に変わり、美味しさが生まれ出てくるんです。

しかも火入の仕方一つで、全く変わる・・・

今日は、通称「命のスープ」を低温調理で作っています。

ゆっくりと湯気も出ない感じで熱を加え、旨味成分を素材からジワジワと取り出しています。
このスープは病気療養中や胃の手術、食欲が落ちているときなどに使用します!

命のスープの様子

素材が煮立たないようにしてスープを作っています!



そんなスープには白っぽく茶色っぽい泡が「アク」として上に浮いています。

この「アク」を、どう思いますか??

実は肉の「アク」は、美味しさは別として体に悪いものじゃありません。

この「アク」は、たんぱく質とミネラルが結びついたモノなんです・・・

しかもアミノ酸なども含まれているんです。

でも「アク」は「悪」って思われてるんですよね!

だから料理の際には、取り除くことが多いですもんね!



「アク」と同じように、勘違いされてるのが「ドリップ」

スーパーなどの肉売り場で肉の包装を見ると、赤い汁のようなものが出ていることがありますよね?

あれが「ドリップ」と呼ばれているものです。

「ドリップ」は肉の中から出て来た「血」ではありません!

あれは筋肉の中に含まれている赤い色素を持つ「ミオグロビン」という、タンパク質なんです。

そのドリップの中には肉の中のたんぱく質だけでなく、ビタミン類や旨み成分も含まれています。

そのためドリップがいっぱい出てる肉は、美味しさが薄れてパサパサな感じになってしまうんです!

調理器具の様子

Vitamixなどの調理器具の一部です

そんな事を考えながら包丁持って・・・

ハカリで素材の重さを測って・・・
計量スプーンで・・・

作業始める事5時間・・・今日は終了だ!

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