院長ブログ

ブツブツ ニキビ

2019.08.06

猫ちゃんの顎が、薄汚れていることがあります。
そして時間が経つと、そこの部分に黒いゴマが付いたようなブツブツができてくる子がいます。
この黒いブツブツを『猫のアゴニキビ』とも呼びますが、正式には「痤瘡(ざそう)」という病気です。

『ニキビ』とは言うけれど、ヒトとは違い猫ちゃんの場合は顎の下に見られます。
猫ちゃんの顎には皮脂腺などが多く、そこからの分泌物が毛穴に詰まったような感じに見えます。
ブツブツがあっても、猫ちゃんは特に何も感じているようには見えません。
しかしこの部位に細菌感染が起こると化膿し、穴がボツボツと大きく開いて出血することもあります。
そして血が滴り落ちるくらいまでに、なってしまうこともあります。

顔洗いの下手な子が、この痤瘡になるのでしょうかね?
顎はグルーミングがしづらい場所ですもんね!
化膿すると、とっても痛々しそうです。

アゴが薄汚れた感じになったら、軽く拭くなどの手入れをしてあげましょう。
またブツブツが出来てしまった場合には、ぬるま湯で痤瘡を湿らせてゆっくり取ってあげます。
ブツブツが硬くなってしまっている場合は、界面活性剤の入っていないシャンプーで優しく洗ってあげます。

軽症の場合でも、気にしすぎて擦りすぎて皮膚の状態を悪化せせてしまう飼い主さんがいます。
また痤瘡は再発しやすい病気です。
再発の予防は、アゴが薄汚れてきたら腫れる前にキレイにしてあげることです!

 

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