院長ブログ

糖尿病

2019.08.20

膵臓で分泌される『インスリン』は。血液中の糖を細胞内に取り込みエネルギーとして利用されるのを助ける働きをします。
そのためインスリンがなんらかの原因で分泌が不足したり働きが悪くなると、細胞が糖を取り込みにくくなります。

インスリンの働きが悪くなると血液中の糖の濃度が高くなってしまうため、オシッコの中に糖が出てきてしまいます。
この状態が『糖尿』です!

インスリンの働きが不足する原因は、おもに二つのタイプに分けられます。

ひとつめは膵臓からのインスリンの分泌量が少なくなり、体が必要としているインスリンの量が足りなくなる「インスリン依存型」の場合です。
このタイプは絶対的なインスリン不足のため、治療にはインスリンの投与が必要になります。

インスリンは、飼い主さんが注射をしてあげます。
最初はインスリン注射は難しい、大変、痛そう、怖い、そう思うこともあるでしょう!
インスリン注射用の針の太さはとっても細いですし注射してみれば思ったほどのことではありません。
注射ができるまで、私どもがお手伝いしますのでご安心ください!

使用済み注射器は医療廃棄物ですので、容器に入れて返却して下さい!

ふたつめはインスリンはちゃんと分泌されているのに、インスリンに対する体の反応が悪くなってしまっている場合です。
これを「インスリン非依存型」とか「インスリン抵抗型」とも言います。
これは肝臓や筋肉などの細胞のインスリンに対する反応と効きが悪くなってしまい、糖の取り込みが上手くできないために起こります。
そのため、インスリンを使っての治療を行わなくても良い場合もあります。

ヒトでは
インスリンの分泌量の不足による糖尿病を『Ⅰ型糖尿病』
インスリン非依存型による糖尿病を『Ⅱ型糖尿病』と分類しています。

ワンちゃんでは、
ヒトの『Ⅰ型糖尿病』に似た糖尿病が多くみられます。
また遺伝的に発症の多い犬種があったり、男の子よりも女の子で多く見られる傾向があります。

猫ちゃんでは、
『Ⅱ型糖尿病』に似たものが多く、男に子に多く見られます。

糖尿病の症状は、
水をよく飲み、オシッコをよくする「多飲多尿」です。
またよく食べるのに、体重が減ってしまうこともあります。
症状が進行するにしたがい、食欲や元気がなくなり嘔吐や下痢などを引き起こし、
さらには神経障害や昏睡などを起こし死に至ります。

治療は、食事療法や運動療法、インスリンの投与など血糖値のコントロールです。
食事は、血糖値の変動をなるべく抑えることが大切です。
そのため、食後に急激に血糖値が上がらないような工夫を行います!

糖尿病は早期発見が大切です。
そのため、定期的な健康診断を行いましょう!!

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