院長ブログ

糖尿病

2021.03.30

ぐったりして、意識の無い猫ちゃんです。
年齢は・・・まだ若い。
呼吸は早く、体温も下がっています。

早々にチェック!
糖尿病、しかも「ケトアシドーシス」という状態にまでになっていました。

糖尿病は、血液中のブドウ糖の量が持続して高くなっている状態です。
糖尿病を知らないヒトは居ないし、猫ちゃんにも普通に見られます。

糖尿病の初期は「多飲多尿」、水をいっぱい飲んでオシッコが増えます。
オシッコの量に対して飲む量が少ないため、脱水傾向になってしまいます。
また一生懸命に食べるにの、痩せてきます。
この状態で糖尿病とわかると良いのですが・・・

糖尿病になると、インスリン注射を打つようになります。

インスリンの写真

猫で使っているインスリンです

インスリンとは・・・
すい臓から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖を肝臓や筋肉などの細胞の中に取り込ませ体を動かすための燃料とする働きをしています。
そのためインスリンの働きが悪くなると細胞の中に取り込めずに、血糖値が高い状態が続いてしまいます。

この状態が「糖尿病」です。
インスリンは、ブドウ糖を効率よく利用するために必要なホルモンです。

残念ながら、糖尿病は生涯治らない病気です。
また合併症になることも多い病気です。
とても大変な病気ですので、スタッフの皆で応援します。

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