院長ブログ
誤嚥
2019.10.28
食べることは、生きていく上で必要不可欠な基本的な行動です。
おやつをもらう時の、あの笑顔!
楽しみも同時に味わうこともできます。
食物は唾液と一緒に、口腔から咽頭、食道を通り胃へと送り込まれます。
このいて蓮の動作を、摂食・嚥下といいます。
食べたモノは普通は食道へと流れて行きますが、なんらかの理由でその一部か全部が気管に入ってしまうことがあります。
この状態を『誤嚥』といいます。
誤嚥は、嚥下機能の低下した高齢の子、寝たきりの子に多く発生します。
また稀ではありますが、一気食いの子にも見られることもあります。
特に多頭飼育の子たちが、争って食べる時などにもみられます。
誤嚥により起こる肺炎を、誤嚥性肺炎といいます。
誤嚥性肺炎は、唾液と口の中の細菌を誤嚥するだけでも発症することがあります。
そのため、口の中が歯石や歯周菌がいっぱいの子に多く起こる傾向があります。
寝たきりの子は、胃食道逆流により胃の内容物や胃液、唾液が気管に入りやすくなります。
それが理由となり、咳き込むことがあります。
また栄養状態が悪い場合や免疫力が落ちてる場合にも、発症しやすくなります。
吐いたものを大量に吸い込んでしまった場合には、胃酸による肺炎を起こすこともあります。
誤嚥性肺炎の症状は、元気や食欲が無い、咳、熱などです。