院長ブログ

凍結療法

2019.09.03

凍結療法とは患部の組織を凍らせ細胞を破壊させたり、周囲の血管に障害を与え細胞への血液の供給を絶たせたりする治療方法です。

この処置は全身どこの部位であっても、皮膚にできた「イボのような小さな良性の腫瘤」を取るのに有効な治療方法です。

例えば、瞼に出来てしまった腫瘤などにも使うこともできます。
しかし、皮膚の下の奥の方に出来てしまった腫瘤には使用することができません。

凍結療法に使用されるのは、-89℃の液化亜酸化窒素ガスを噴霧できるクリヨペン®-Xと言う器材です。
イボなどの組織に直接噴きかけ凍結させ、体温で溶けたらまた凍結させることを3回ほど繰り返します。
12週間隔で、この治療を24回繰り返します。
ヒトの小児科でも使われるなど、一般的な治療方法です。

治療直後はガスを噴霧した部分が赤くなりますが、まもなくその赤みは消えてしまいます。
翌日には治療した部分が、軽い水ぶくれになります。
処置後3日前後くらいから、細胞の壊死がわかるようになってきます。
そして次第に赤黒い「かさぶた」ができ、処置後12週間で「かさぶた」が自然に落ちてしまいます。
(時たま、周囲の毛にくっついて落ちないこともありますが・・)

表皮の状況により、例えば組織が乾燥気味であった場合などには治療時間に差ができてしまいます。
また全身麻酔を必要としないため、高齢の子や麻酔リスクの高い子にも使うことができます。

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