院長ブログ

がんばれ〜

2020.11.29

猫ちゃんの健康増進に日々奮闘している
千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。

わんちゃんもヒトも、口の中の健康に注意していないと歯周病になってしまいます。
じゃ〜猫ちゃんは??

猫ちゃんは、歯周病よりも口内炎のほうが有名ですよね!
でも口内炎に罹ってる子も罹っていない子も、歯周病になっている事が多々あります。

猫ちゃんは、肉食ハンターの仲間です!
獲物を捕らえたら鋭い歯で肉を引き裂き、それを噛まずに飲み込みます。
その際に歯の表面の汚れは取れ、しかも口の中に汚れが残りにくいんです。
そのため、歯のトラブルが少ないと言われています。
肉食ハンターの歯を『肉裂歯』と言います。

昔は肉食ハンターであっても今じゃ狩も忘れ、キャットフードの上げ膳据え膳の生活です。
サクサク食べられる軟らで粒の小さなフードは、口の中に食べカスが残ってしまいます。
そうなんです、猫ちゃんの口腔内の変化は食生活の変化からなんです。

歯と歯肉の境目には、数ミリの溝=歯周ポケットがあります。
ここにトラブルが起こり炎症が起きたものが、歯周病です。

また歯垢は時間とともに、歯石となってしまいます。
良く、歯石を取れば安心と思っている方がほとんどです。
しかし歯周病の原因は歯周菌ですから、絶対的に歯周菌を減らす事が一番なんですヨ!

歯周に起こる病気を歯周病と言いますが、歯周病は『歯肉炎』と『歯周炎』に分けられています。
歯ぐきの炎症だけにとどまったものを『歯肉炎』、骨まで溶けてしまったものを『歯周炎』と言います。

『歯肉炎』は、ちゃんと治療すれば治ります!
しかし歯肉炎が進行し治療可能な状態を通り過ぎてしまうと、
元の元気な歯茎の状態には戻れない『歯肉炎』となってしまいうんです。

そのようなことにならないように、口の中の健康を守ってあげましょう!

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