院長ブログ

糖質

2020.11.23

フードのパッケージには、その製品の栄養成分が表示されています。
栄養成分には「炭水化物」との表示はありません。
タンパク質、脂肪、水分の合計の残りが、炭水化物になります。

「炭水化物」は『糖質』と「食物繊維」からなります。
この糖質とは甘いものだけではなく、米やイモ、トウモロコシなどに含まれるデンプンも言います。

ちょっと前に、糖質制限ダイエットがヒトでは流行りました。
今も行っている方はいますよね、しかし「糖質=悪」という考えは間違ってるかもです。

自然界では、わんちゃん猫ちゃんはイモとかはたべませんものね。
ま〜炭水化物系を摂るとしたら、倒した獲物の腸の中の消化物からになります。

実際には、糖質は体を動かすためには必要とは言われます。
特に脳は、とっても糖質を欲しがります。
しかも脳は、グルコース以外の糖質は受け付けてはくれないんです!

体のエネルギー源になるのは、糖質だけではありません。
タンパク質や脂肪も、エネルギー源となります。
このように食料不足でも、血糖値を上げておく=維持する仕組みが体にはあります。
それは低血糖になると生命の維持が難しくなってしまい、死に至ってしまうことがあるからです。
血糖値を上げておく仕組みは十分に備わっているのに、
血糖値を下げる仕組みは不十分で、膵臓から分泌されるインスリンたけしかありません。

健康な状態の場合の血糖値を一定に保つ仕組みは・・
血糖値が高いと、血液中のグルコースをグリコーゲンとして蓄えておきます。
血糖値が低いとグリコーゲンを分解し、グルコースを血液中に放出します。

しかし糖尿病になると、血液中のグルコースをうまく利用できなくなります。
その結果、血液中にグルコースが足りていても体内の細胞はエネルギー不足に陥ります。
そのためグルコースを作り出そうと筋肉や脂肪まで利用し、血糖値がさらに上がってしまいます。

糖尿病は怖い病気ですよね〜
糖尿病には歯周病が関係するそうですから、口の中の衛生状態には気をつけましょう!

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