院長ブログ

皮下輸液

2020.04.14

治療において、点滴=輸液が必要な状況になることが多々あります。
たとえば脱水のときです。
院内では、そのような時には持続末梢静脈輸液を行います。

しかし通院が困難であったり、毎日のように輸液を行う必要がある場合もあります。
そのような場合には、家でもできる皮下輸液をするしかありません。

家で行う皮下輸液は、猫ちゃんの慢性腎不全でよく行われます。
もし通院で治療を行うとしたら、毎日とか1日毎など週に幾度も通うことになります。

しかし皮下輸液は飼い主さんの負担を大きく減らすだけでなく、猫ちゃんもストレスが少なく治療できます。
一番良いことは、猫ちゃんが脱水になっている時間が減るため楽に過ごせるということです。
寿命も長くなることでしょう!

もちろん皮下輸液は、ワンちゃんに行う事もあります!

皮下輸液は、水分の補給であり栄養の補給ではありません。
また脱水ということに対しての処置ですから、病気を治すわけでもありません。
また家で行う治療ですから、飼い主さんが処置を行なう必要があります。
そのため、十分に納得したたうえで行える療法となります。

水を飲む量が減った、水が上手く飲めないなど、水分の摂取量が不足し脱水を改善させたい場合にはお薦めの治療方法です。

お家で上手に出来るようにポイントなどをお教え、お手伝いしますのでご安心ください!

過去の記事をさがす