院長ブログ

医食同源

2021.03.10

桜の花も咲き始まり、今年も春の健康診断のシーズンになりました。
健康診断では様々な検査を行ってます。
その中のエコー検査で、時たま「胆泥」が見つかることがあります。
今回は、その「胆泥」の話です。

胆嚢とは肝臓で作られた『胆汁』を貯めておく、袋状の臓器です。
その中には、脂肪を消化するためのサラサラとした緑色の液状の「胆汁」が入っています。

『胆汁』は肝臓で作られ、胆嚢に一時貯蔵・濃縮されます。
そしてフードを食べたときに胆嚢は収縮し『胆汁』を十二指腸に分泌します。

胆嚢の分泌能力が落ちてしまうと、胆汁が砂状やゼリー状になってしまうことがあります。
この状態を『胆泥』と言います。
また、これが固まったものが「胆石」です。

胆泥は、溜まっているだけでは大きな問題を起こしません。
しかしドロドロの胆汁が流れにくくなってしまうと、肝臓を圧迫してしまいます。
そうなると、肝臓に様々なトラブルが起きてきます。

また胆泥は胆嚢炎や肝炎、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの病気の時に見られることもあります。
つまり胆泥=何らかの病気が潜んでいる・・こともあります。

しかし、ただ胆泥が溜まっているだけの全く無症状の子もいます。
そのような子は、食事の内容の見直しから初めていきます。
もちろん市販のフードでOKです!
購入する際の注意事項の説明を、しっかりしていきます。

皆さん、最初は探すの難しいとは言いますが・・・
健康は食べ物からと、頑張って下さいます。

フードを変更してみると、みるみる胆嚢の中のドロドロが減っていきます。
本当に食性ってありますし、口から入るものは大切です。
『医食同源』健康は勝ち取るものですよね!

過去の記事をさがす