院長ブログ

フードを選ぶなら

2019.10.26

ワンちゃん猫ちゃんの場合、よく食べるフードを与え続けてしまう傾向にあります。
そのため健康が維持できるように、栄養バランスに優れたフードを食べる必要があります。
そのような時に使われるのが『総合栄養食』です。

『総合栄養食』という名前を知っている飼い主さんは多くなってます。
またショップで販売されているフードにも『総合栄養食』が多くなってます。
しかし実際には「一般食」も多く出回っています。
特に猫ちゃんのフードにその傾向が多く見られますので、『総合栄養食』と記載されたフードを選んであげて下さい。

「総合栄養食って言うけど、総合栄養食って何?」
「普通のフードと、何が違うの?」
「総合栄養食じゃないフードは、食べちゃダメなの?」
そのような質問を受けることもあります。

『総合栄養食』とは健康維持に必要な栄養素が、すべて満たされているフードです。
フードの内容や栄養バランスを知らずに与えてしまうと、種類によっては体調を悪くしてしまうこともあります。
極端に言えば、適量の『総合栄養食と水』さえあれば健康で元気な状態を維持することができます。
そのため『総合栄養食』と記載されているフードを選ぶことが必要です。

フードには「総合栄養食」以外に「一般食と療法食」が販売されています。

一般食は栄養的なバランスなど特別な制限が無く、「副食」や「おかず」などとも言われています。
猫ちゃんのフードには、この一般食が多く出回っています。
一般食では、必要な栄養素がすべて満たせません。
そのため、一般食は総合栄養食のトッピングとして与えるようにします。

使用量としては、栄養バランスを崩さない量として『1日に食べさせるの総合栄養食の10%~20%以内』とされています。

療法食とは病気になったとき、獣医師の指示を受け食べさせるフードです。
動物病院で診療や健康診断などで病気が見つかった時、その病気に合わせて処方されます。
そのため療法食は病気に合わせた栄養成分や成分量になっているため、総合栄養食ではありません。

基本的に内容的に飼い主さんの判断で与えるのはやめた方が良いフードです。
間違った療法食を与えてしまうと病気に対して効果がでないだけでなく、健康状態にも弊害が起こってしまうことも多々あります。

猫ちゃんの最高長寿は38年です!
健康で長生きさせるには、フードと水が大切です。
フードの種類は多く豊富にあるため、年齢に合わせた総合栄養食を選ぶことが大切です。
健康は勝ち取るモノ、日々のフードは体を作る大切なものです!

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