院長ブログ

気をつけよう!

2019.11.12

猫ちゃんで気をつけたい感染症に「猫白血病ウィルス感染症」があります。

この病気は、感染した猫ちゃんの唾液や涙、オシッコやウンチなどから感染していきます。
そのため、食器やトイレの共有もチョット危険な場所になります。
また母猫から子猫へ、胎盤や母乳を介して感染することもあります。
ただネコ科以外の動物への感染は、ありません。

感染しているかいないかは、血液検査で確認します。
ただ感染=発症ではありません。
また検査で陽性となるのは、感染してから4週間後くらいからです!

  血液検査の結果、猫白血病ウィルス 陽性となりました!

感染初期であれば、健康状態や自己免疫により猫白血病ウィルスを体から排除する事もあります。
またウィルスを完全に排除はできないが、増殖は抑えられている場合もあります。

ウィルスを完全に排除できず、感染から4ヶ月以上も『ウィルス血症が続く状態を、持続感染』といいます。
「ウィルス血症」とは、ウィルスが血液の流れにのって全身へと移動してしまう状態をいいます。

「持続感染」になると、口内炎や腎炎、白血病や貧血、免疫不全、リンパ腫などの「FeLV関連疾患」を発症してしまいます。
しかも発症してしまうと、数ヶ月から数年で死に至ってしまいます。

感染した猫ちゃんは、感染初期や持続感染のさいにウィルスを排出します。
そのため、他の猫ちゃんに感染させないよう注意する必要があります。

また、ノミを介して感染するとの報告もあります。
そのため室内飼育であっても、ノミの予防を行なっておくことが大切になります。

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