熱っぽ〜い!
2019.10.06
「なんか熱っぽい!」
「熱があるのかしら?」
ワンちゃん猫ちゃんの体を触れてみて、このように思うことがあります。
発熱とは、体温が上昇した状態を言います。
しかし実際には触っただけでは、熱が出てるとは言えないこともあります。
そのため、体温を測ることが必要になります。
診察の中での検温は直腸で行いますが、その方法は家庭では無理です。
家庭での正しい検温方法は、来院の際にお教えします!
体温は早朝で低く夕方に高くなり、1日を通じて変動します。
同じように熱が出た場合でも、1日同じ温度になっているわければありません。
熱が出ると、体に悪いのではないかと思われがちです。
実際には、発熱は感染から体を守るために良い反応なのです。
しかし熱が出たことによって心拍数と呼吸数が増えてしまうので、心臓や肺の病気がある子は注意が必要です。
熱が高い場合には、一般的には熱を下げてあげると具合は良くなります。
熱を下げるためによく使われる解熱薬は、非ステロイド系抗炎症薬です。
怖いのは、熱中症で見られるような41℃を超える発熱です。
ここまで熱が出ると、体内の臓器が異常をきたし機能不全から死に至ることがあります。
老齢になると、注意しなくてはならないことがあります。
それは若い頃のように、体が反応しなくなってくると言うことです。
特に体力が低下している場合は、感染症が起きても熱が出ることが少なくなります。
つまり感染して熱が出ても、あまり高くはならないということです。
そのため病気が重症であっても、熱が高くないため甘く考えてしまうと言うことです。
また熱以外にも、痛みなど他の症状も現れにくい傾向があります。
これは老齢の子の発熱などの症状が出た時は、若い子の発熱などよりも重症である可能性があると言うことなのです。
老齢の子を飼っている場合には、この点を注意しておく必要があります。