院長ブログ

熱中症にご用心!

2019.09.10

『暑さ寒さも彼岸まで』という言葉があります。
これは「夏の暑さも秋の彼岸のころになれば和らぎ凌ぎやすくなり、
冬の寒さも春の彼岸のころには和らぎ少しずつ暖かくなってくる」と言うことです。

その彼岸の中日が、春分と秋分です。
春分と秋分は太陽が真東から昇って真西に沈みます。
そのため、昼と夜の長さがほぼ同じになります。

秋分になると、昼の時間より夜の時間がながくなります。
つまり太陽の出ている時間が短くなっていくので、暑さが和らいでいくのです。

今年の場合
彼岸の入り 9月20日(金)
彼岸の中日 9月23日(月・祝・秋分の日)
彼岸の明け 9月26日(木)
彼岸まではまだまだ日がありますから、暑さが続くかもですよね!

そんな今日、熱中症で死んだ子がいると聞きました。
停電でエアコンが使えないうえに、この暑さ+湿度です。

ワンちゃんの熱中症は。高温多湿の環境の場合や過度な運動でも発症します。
熱中症は脱水により起こる全身性の病気で、臓器不全を起こし死に至る怖い病気です。

体温が41℃以上にまで上がった場合には、体の中が‥だいぶヤバイ状態になってます。
もう単に熱を下げれば良いなんて簡単なものじゃありません。
腎臓などの臓器の機能が、低下してしまっていることもあります。
そのため、治療と手厚い看護を必要とします。
そのようなことにならないようにするためには、熱中症の徴候を見逃さないことです。

ワンちゃんはハァハァと呼吸をすることで体温を下げようとしますが、過度に呼吸をすることで運動量が増える結果となってしまい逆に体温が上がってしまいます。
このように呼吸が荒くなり、パンティングが激しくなってくるのが初期症状です。

暑ければハァハァするのは当たり前ですが、ある段階を超えてしまうと熱中症へとなってしまうのです。
じゃぁいつ超えるのか?
それは気温や湿度などの状況によります。

合図への反応が鈍い、なんか目がどんよりとしている、名前を読んでも振り向かない、ヨダレが止まらないなどです。
これら何かいつもと違うと感じたら、それが早期の徴候と思って下さい。
もし体温が高くなっていたら、熱をさましてあげる必要があります。
軽く大丈夫と思わず、受診して下さい!

現在、市内は停電のためスーパーやコンビニでも氷が手に入りにくくなってます。
そのような時に熱中症兆候に出くわしたら、どうしましょう?
体を冷やさなくてはなりません!

そのような時に体を冷やしてあげるのに使うのが『自然解凍でOKの冷凍食品』です。
氷が手に入らなくても、冷凍食品は手に入りますよね??
冷凍食品はワンちゃんの体を冷やすのに使い、中身はヒトが食べる!
もちろん袋のまま使うんですけど・・・・

もっと良い方法があったら、良い方法を思い付いたら教えて下さい!!

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