院長ブログ

長生きしよう!

2019.11.06

鮭が川をのぼり産卵を終えたら死を迎えるように、多くの野生の動物は子孫を残せば生涯を閉じます。。
しかし「生きる」ことを自然に学び、死を考えることなく何事にも「生き続ける」ことに前向きです。

体の中の細胞の寿命は、さほど長くはありません。
そのため生きていくには、古い細胞を新しい細胞に置き換える必要があります。
車を維持するため、古い部品を新しい部品に交換していくのと同じです。

しかし置き換えを幾度も繰り返しているうちに元の細胞と少し違う出来の悪い細胞を作ってしまい、そのような細胞が徐々に増えてしまいます。
これが「老い」なのですが、出来の悪い細胞は若い時よりも加齢が進んだときにできやすくなります。
この出来の悪い細胞が多くなると体の様々な部分の働きを悪くし、最後には機能に問題が起きてしまい死に至ってしまうのです。

「加齢」とは、生まれてから死までの時間的な流れです。
そして「老い」は「加齢」の間に進行していく、当たり前のことです。
「老い」に良し悪しはありません。
「老い」は避けられず、受け入れなくてはなりません。

生きている限り「老い」は普通であり、「老い」に向かい歩んでいきます。
長生きを願うときには、健康も願うことを忘れてはなりません。

「老い」の形は、種により多様な形をとっています。
ワンちゃん猫ちゃんの「老い」を知るには、ヒトの老いを見つめることが必要です。
また「老い」の概念を壊すことも、必要かもしれません。

これから起こる「老い」の時間は、今まで経験したことのない時間です。
未来は常に空白なため、書き込んでいく時間でもあります。
未来は「空白の老い」とも言えます。

ワンちゃん猫ちゃんを長生きにするには‥‥
「老い」を前向きに考え、見方を変え、ポジティブに生きる、これが秘訣です。
また老化のペースを遅くするのも大切ですが、老化のスタートが遅くするほうも重要です。

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