院長ブログ

腰痛

2019.12.20

腰痛の原因のひとつに「椎間板疾患」があります。
これには『椎椎間板ヘルニア』などの病気があります。

背骨は頸7本、胸13本、腰7本の27本から成っています。
脊骨と背骨の間には「椎間板」と呼ばれるクッションのようなものがあります。
これが脊骨の中にある神経を圧迫することで、痛みや麻痺などが起こるものを椎間板ヘルニアと言います。

腰痛を起こすと、その痛みから様々な症状が見られます。
ワンちゃん猫ちゃんは、オシッコやウンチは「しゃがんで」行います。
言ってみれば「和式トイレ」でっていう感じですよネ!

腰が痛いと、トイレが辛〜い!
ウンチをするのにも痛くて、便秘になってしまいます!

腰痛の子のQOL(Quality of Life・生活の質)を上げるには、痛さを取ってあげることです。
ヒトもワンチャン猫ちゃんも、老齢になるに従い見られることが多い病気ですもんね!
早く気がついてあげれば、それだけ楽チンに暮らすことができます。

椎間板疾患の治療は、まず痛みをとってあげることから始まります。
病状によっては、手術が選択される場合もあります。
しかし手術は、患部を修復しているわけではありません。
そこで再生医療の幹細胞療法として、手術で圧迫を取り除き患部に幹細胞を注射し痛んだ神経の再生をはかります。
また場合によっては、手術を行わずに幹細胞を点滴で体に入れて「自己治癒力を上げ」治療を行うこともあります。

幹細胞療法とは様々な器官や臓器などに分化する「幹細胞」を体外で培養して数を増やし、体に戻すことで失われた組織の再生をはかる治療方法です。」
治療に用いる幹細胞は「間葉系幹細胞」といい、皮下脂肪から幹細胞を採取します。
当院では椎間板ヘルニアによる下半身麻痺の治療に、再生医療を行っています。

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