院長ブログ

「セディビューDx」がデビュー

2022.12.19

動物病院には、多くの検査機器が働いています。

なにせ言葉を喋らない動物から体の情報を聞き出すのが、検査機器です。

当院でも、いくつかの検査機器たちが働いてます。

検査室の様子

多くの検査機器が働いてます


手前にあるのが生物顕微鏡、倒立顕微鏡、位相差顕微鏡です。

これらは、何をどのように検査したいのかによって使い分けます。



奥に並んでいるのが細菌を培養したり、血液やオシッコなどを調べる機器です。

これらの検査機器はシステム化され、一括管理されています。

また検査が終わると検査結果が、各スタッフの持つiPadへ瞬時に送られます。




ちなみオシッコ検査をするのは、膀胱炎や腎臓病の時くらいだけなんて思ってませんか?

それは違いますよ!

血液の検査より軽く見られがちなオシッコ検査ですが、実は腎臓や肝臓、膵臓、ホルモンなど様々なことがわかります。

そのため血液検査と同じくらい、オシッコ検査は大切なんです。

尿検査機器の様子

尿検査機器のセディビュー Dx

そして本日、人工知能(AI)が組み込まれたオシッコ検査機器を導入しました。

この検査機器は、我々に代わってオシッコの顕微鏡検査をしてくれます。

今までスタッフがチェックしていた、オシッコの中の細胞や結晶などの検査結果を数分で出してきます。

これによりオシッコの顕微鏡検査の正確さが、飛躍的に向上しました。

なによりも一番は、誰が検査しても結果が同じと言うことなんです。
これからはAIを活用した検査で、細胞の見誤りも少なくなり結果も早く出ます。

実は・・・

顕微鏡による検査はヒトの眼で見て、細胞の形などを判断しています。

検査結果は、検査を行うスタッフの間で違ってもダメです。

同じ検査結果が出ないと、ちゃんとした診断が出来ません!!

そのため経験が必要になります。

それはそれは、結構大変な努力を必要とします。

今後は・・・
その努力を知識の吸収など、別なことに使用していく予定です!





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