膀胱と尿道の中の石
2019.03.17
オシッコに溶けているマグネシウム、リン、カルシウム分などのミネラル成分が、尿路内で結晶や結石となったものを「尿路結石」といいます。
猫に多いのは、オシッコがアルカリ性に傾くことでできる「ストルバイト結石」と酸性に傾くとできる「シュウ酸カルシウム結石」で、この二種類の結石で全体の約80%を占めると言われています。
結石が作られた場所によって「膀胱結石」「尿道結石」などと呼ばれ、膀胱や尿道を傷つけたり尿道に詰まったりします。
結石は砂粒くらいの小さなものから、数cmの大きなものまで様々な大きさのものがあります。
結石のできる原因は、
■オシッコの中のミネラル成分が増える
フードの内容も大切ですが、尿石症に対応しているフードを食べていても尿石症になることもあります。
フードだけに頼らず、生活環境を見直してあげましょう!
■水の飲む量が少なくオシッコの量が減る
寒くなる時期は要注意です!
寒いと水の飲む量が減りますので、梅雨冷えの時期や晩秋から冬は水分摂取に気を配る必要があります。
水を入れる容器や水飲みの場所も、考えてあげましょう。
好きな器、好きな場所、飲みやすい水温、、その子の嗜好にあったようにしてあげるのがコツです!
■トイレを我慢する
猫はもともと南国の動物ですから、寒いのは苦手です。
トイレの場所が寒いところにあると、我慢してしまう傾向にあります。
また多頭飼育の場合、他の猫が汚したトイレを使うことを我慢してしまいます。
トイレは、温かい場所でいつも綺麗にしておく事が必要です!
■消化の良くないフード
消化の良くないフードは、食べる量に対して便の量が増えます。
便が増えれば、そこに含まれる水分量が増えてしまうため、結果として体に吸収される水分量が少なくなってしまいます。
尿石症予防のため、食事の内容と生活習慣に気をつけましょう!