院長ブログ
タペタム
2019.10.08
猫ちゃんには、ワンちゃんのような「まつ毛」はありません。
そのため猫ちゃんには「まつ毛」が無いと言う方も居ます。
しかしよ〜く見ると、猫ちゃんの上のまぶたには少〜し長い毛が生えています。
これって専門的には「補助的なまつ毛」なのですが、見た目は質素かもですが「まつ毛」と言っても良いんじゃないのと思ってます。
ちなみワンちゃんにも猫ちゃんにも、下のまつ毛はありません!
猫ちゃんは鼻のところに「ヒゲ」が生えてますよね。
目の上に数本長い毛が出ていますが、これは眉毛てはなく「ヒゲ」なのです。
また顎の下の毛も少し長い感じしませか? あれも「ヒゲ」!
これらのヒゲを洞毛と言って、毛状の感覚器官なのです。
そんな猫ちゃんですが顔の大きさに対して目が大きく、しかも出っ張っていると思いませんか?
猫ちゃんは夜行動物ですから、暗くなってから活動を始めます。
そのため暗闇の中で狩りに適した構造の目が必要だったのです。
目が大きければ広い視野を得ることも、暗い中でも多くの光を取り入れることができます。
猫ちゃんの目が光の量を感じる細胞が発達し色を判断するための細胞が少ないのは、夜に能力を発揮すためのものだったのです。
しかも暗闇でも見える目には、特別な構造があるのです。
夜に猫ちゃんと出会うと、目がキラリと光るのを見たことがありますよね?
これは目の中にある「タペタム」という、反射板のような役目をしている組織からの光なのです。
このタペタムの働きにより目に入った光が増幅されるため、暗い所でも物がよく見えるのです。
その目の構造から、暗視カメラみたいになっているのですね。
猫ちゃんの体には、まだまだ不思議なことが幾つもありますよね〜