院長ブログ

鈍さと気づき

2021.02.18

地面に開いた穴に足を取られ痛がっている、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
足を落としたのは、直径50cmくらいの穴ですから、視界に入っていないハズは無いと思うのです。
これって脳が認識してなかった「認識の老化」・・危険な兆候ですよね!!

老化は気づきが大切なのですが、これが難しんですよね!
髪の毛が薄くなっても、自分じゃ分かりづらいですしね・・

チョイ前の写真を見ると、アラ〜今より若く見える。
しかも1年前はボートを漕いで4km行くのも楽勝だったのに、今じゃ1kmも漕いだら顎が出ちゃいます。
この1年の間の筋力の衰えを知って、気落ちです。

ヒトは誰でも、加齢によって変化があらわれます。
それはヒトに限らず命あるものなら、全て同じです。

そんな変化を認めたくないのですが・・・
体の動きや反応速度、物事に対しての理解力も違う気がします。
きっと体だけじゃなく、気持ち的なものも変わっているんでしょうね。

老化に伴い記憶力=脳もそうですが、神経系=指先などの動きも鈍くなったのかな〜って感じる時があります。

体の中には、隅々まで神経が張り巡らされています。
一般的には「中枢神経」は主に脳と脊髄を「末梢神経」は体内の各臓器や筋肉、指先などを支配する神経があります。

脳は加齢に伴い萎縮、つまり小さくなっていきます。
ただ脳は頭蓋骨の中に収まっていますので、見た目じゃ縮んだのはわかりません。

脳の中では大脳の萎縮が一番大きく、次が小脳です。
大脳の中では、前頭葉と側頭葉の萎縮が大きいとされています。
前頭葉はに思考や判断し行動する機能を、側頭葉は聴覚や記憶を司リます。
脳には縮む以外に、神経細胞が減ってしまうんですよね。

脊髄も加齢に伴い変化しますが、骨の老化にも関連しています。
例えば加齢による椎間板の変化が、脊髄にも影響しますよね。
その結果、感覚が鈍くなったり筋力が落ちてしまうなどの変化があります。

末梢神経も、加齢により神経の信号を伝える速度が低くなるなどの変化があります。
まぁ〜良く言う、反射の低下や感覚が鈍くなるなどです。
また自律神経の変化も見られるようになります。

神経系の老化は、体の中のさまざまな部分で起こります。
しかし徐々に変化するため気づか無いだけでなく、現在がどのような状態なのかさえ認識できません。
記憶力も、反射も衰えたな〜とは思うのですが、じゃ〜どのくらい??
その程度は自分じゃわかりませんが、気づきはあります。
その気づきも無くなったら、こりゃ〜危ないですよね!!

過去の記事をさがす