院長ブログ

猫の待合室と診察室の秘密

2019.02.19

猫の待合室と診察室では、フェリウェイ」が使われています。
「フェリウェイ」とは、フランスに本社のある動物薬専門メーカーのビルバック社が開発した、猫のフェイシャル・フェロモン製剤です。
フェロモンとは猫なら猫の間のコミュニケーションで使われる、猫の体から自然に作られている物質です。(なので、人なら人のフェロモンがあります。)

「フェリウェイ」で使用されているフェイシャルフェロモンは、猫の頬から分泌されるものと同じ効能を持つ製剤です。
猫が、家の人の足やソファー、テーブルの脚、ベッドなどに顔をスリスリしてるのを見たことありますよね?
あの行動って「お気に入り場所や物に」顔から分泌されてるフェイシャルフェロモンを擦りつけてるんです。
このフェロモンは、猫に安心感を与え情動を落ち着かせる効果があるとされています。

このように効果のあるものを、使わない理由はありません!
そこで当院の猫待合室では、キャリーを包むブランケットにフェリウェイのスプレータイプを使っています。

また猫診察室では、コンセントに差し込んで使う拡散式熱のモノを使っています。

「フェリウェイ」は、院内での不安やストレスを緩和してあげるのに効果があります。
暴れん坊の猫ちゃんも物静かに診察を受けられるのは、小さな努力からです。
当然、診察時には猫に精通したスタッフが(キャットフレンドリー・スタッフって言います)お付き合いさせて頂いてます!

猫は犬と違い、好んで動物病院には来ません。
猫を診るうえで大切にしていることは、なるべく通院の回数を減らしてあげることだと思ってます。

病気であれば再診回数を減らす治療を施し、できるだけ通院回数を少なくする。
また定期的な健康診断を行い、病気を未然に防ぐようにして通院回数を減らす。
我が家の猫たちを見てても、動物病院の猫への対応って優しさって そのようなことかな〜って思う事があります。
我々は、猫にとって嫌じゃない動物病院を目指してます!

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