院長ブログ

健康診断は、どこまでやるか?

2021.04.05

健康診断を頻繁に行う、飼い主さんがいます。
その理由を聞くと・・・過去の悲しい経験からとのこと
なるほどなぁ〜と思います。

なぜか健康診断は
・若いうちは簡易的な血液検査でも良い!
・7歳を超えたら詳細に行うとか、年に2回は行いましょう
・・・などと書いてあることが多いですよね。

その根拠は何でしょうね??
血液検査で異常があれば、次のステップへとなります。
しかし検査項目や内容によっては、重症にならないと異常がわからないこともあります。

猫ちゃんは腎臓病が多いことから、腎臓病の検査を望む飼い主さんも多くいらっしいます。
しかし心臓病や骨関節症になっている子も、結構います!
ひょっとしたら、腎臓病よりも多いかもです。

検査項目の内容は、年齢で決めることにも危険があります。
先日、1歳の子に心筋症が見つかりました。
まだ5歳なのに、背骨に変形性脊椎症が・・・

と言って、何でも行えば良いモノでもありません。
ワンちゃん猫ちゃんの1年は、ヒトの4年くらいに相当すると言われます。
ヒトが年1回とすると、3か月に1回の健康診断と言うことになります。

毎回、同じ内容の健康診断を行わなうても良いと思います。
若くても年に1回は詳細な健康診断を行い、他は気になるトコロを調べる・・

そうそう
気になるところと言えば、歯科健診は必要ですよ!
歯周病は万病の元ですから『歯肉炎』のうちに見つけ治しておきましょうね。

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