院長ブログ

言葉と文字

2019.09.28

自分の言葉が『活字』になったのを見ると、フワッとした気持ちになります。
読んでみると自分の言葉なのに知らない人が書いたような、よそよそしい感じにもなります。
今まで100冊以上の本に関わったのに、毎回同じような気持ちになるから不思議です。

『活字』とは組み並べて印刷に使う金属製の字型、現在は印刷用の文字のことです。
一文字ずつの金属製の字型を、文章に合わせて組み込んで版を作り印刷していたのです。
一冊の本を作るのには、相当な時間を要し大変だったことと思います。
しかし今はデジタルデータを印刷するようになったので、本作りも時間的に短縮されたようです。

本が出来るには、文字がないと無理です。
文字とは、言葉を視覚的に理解出来るようにしたもです。

昔の日本には、文字がありませんでした。
今も文字の無い民族が、この世界には多く暮らしています。
しかし文字を持たなくても言葉があるため、意思の疎通には不便はありません。

言葉とは、口から発せられる音声に意味が結びついたものです。
誰かに情報を伝えたい時は、意味を持たせた音声を発します。
利き手は、音声に結びついた意味を理解します。
このように音声を介して、自分の持つ情報を相手に伝えていくことができます。

そして文字は、言葉を記録しておく記号です。
文字が使われるようになった理由は、言葉の欠点からです。

言葉で情報を伝えるには、話し手と聞き手が同じ時間に同じ場所に居なくてはなりません。
つまり言葉の届く範囲に集まったヒトにしか、情報を伝えられません!
しかし文字は見に見えるため、情報を伝えるには時間も場所も選びません。
このように文字は、多くのヒトに言葉を伝えるために生まれたのです。

文字とは、口から発せられる音声に意味が結びつき、それを表したものです。

誰かに情報を伝えたい時は、意味を持たせた音声を文字に変換し表します。
読み手は、文字を読んで音声にに結びついた意味を理解します。
文字は、音声を伝えているものなのです。

しかし日本語では、発した言葉と文字の読みが違う場合もあるから不思議です。
たとえば言葉で「にほん」と発し他場合、文字には『日本』と変換されます。
しかし読み手は「ニッポン」と理解してしまうこともありますものね!
ま〜読み違いされたくない場合には、『にほん』と文字にすればよいでしょうけどね‥‥

文字には、漢字のようにそのものに意味をもつものと、
アルファベットのように文字には意味を持たず組み合わせる事により意味が表現できるものがあります。
ただ言葉も文字も文化の違いから個々に発展したため、それを理解できるのは同じ文化のヒトか学んだヒトになってしまいました。

日本語は狭い文化の言葉、文字です。
視野を広くするには、他の文化の言葉と文字を知らないと、、、ですね!

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