左右対称じゃ〜無い！｜千葉県佐倉市の若山動物病院

動物の体は、眼も耳も手も足も左右に二つづで見た目は左右対称です！
しかし、内部は左右対称ではありません！

例えば肝臓ですが、体の右側にあります。
心臓は、ほんのチョイ左側の方に寄っています。
膵臓は右、盲腸も右、直腸は左・・・

腎臓は左右にあるけど、その位置は左右対称じゃありません。
このように内臓は、左右対象じゃありません！
そのため筋肉も、左右対象じゃありません！

例えば、横隔膜です。
横隔膜は呼吸するときに使う、肺と心臓の入っている「胸腔」と、肝臓や胃や腸などが入っている「腹腔」の境界線になっている筋肉です。

ヒトの場合、横隔膜は１日に23,000回も動くんだそうです。
ま〜心臓の動きには負けますが、横隔膜の動きもスゴく無いですか？

そんな横隔膜も、左右対象じゃありません！
左右対象じゃ無い筋肉が１日に23,000回も動くんですから。周囲の組織にも影響が出て来ますよね！

肝臓が右側にあるために、右側の横隔膜が肺の方に押されてしまいます。
そのため横隔膜の位置は、右側の方が頭に近く左側の方が遠くなっています。
この違いが、胸の骨や骨盤にも影響を及ぼしま左右差を生みます。
骨盤の左右差は体のあちこちに影響を与えて、全身の左右差を生んでいきます。

歳をとると・・・
左の腰が痛い、右膝が痛い、右肩が凝るとか体のトラブルにも左右差が見られます！