院長ブログ

脂肪腫

2020.10.23

脂肪腫は皮膚の下などにに見られる、軟らかい組織の良性の腫瘍です。
触った感じは、ちょっと水気の多い丸いコンニャクが入ってるような感じです。

脂肪腫には皮膚の下にだけでなく、筋肉と筋肉の間に見られたりもします。
その場合には緩やかなドーム状に盛り上がり、触っても腫れているだけのように感じることもあります。

脂肪腫は背中やお腹などに多く見られ、急激に大きくなることはありません。
また痛がるなどの症状もありません!

脂肪腫は、手術により摘出を行います。
同じような腫瘍には軟部組織肉腫や志望肉腫のような悪性のものあるため、事前の検査が必要になります。

脂肪腫と普通の脂肪組織とでは一見区別がつきにくいのですが、よく見ると脂肪腫は薄い膜で覆われています。
そのため、周囲の組織と区別がつきやすいかもです。

よく脂肪腫と言うと「脂肪吸引は出来ないの?」と聞かれる事があります。
出来ない事は無いかもでしょうけど、やった事はありません!
脂肪腫は摘出したら術後の処置を十分に行い、それで終了です。

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