院長ブログ
キトゥン・キャップ
2020.10.24
『ゴースト・マーキング』と言う言葉が、猫に関してあります。
ゴーストは幽霊や亡霊を、マーキングは目印を付けることを意味します。
と言う事は『ゴースト・マーキング』とは「亡霊が付けた目印」って意味でしょうか?
そういえば・・
古くから猫は妖怪になるなんて、言われ伝えられてきましたからね〜
でも実は「ゴースト・マーキング」とは、そんな言い伝えとは無関係なんです。
実は・・これは猫の体に起こる、現象のことを言います。
白や黒の単色の猫が、小さい時に体の一部にあった模様が成長とともに消えていく、
これが「ゴースト・マーキング」と呼ばれているものなんです。
その中でも、白い猫の頭の部分に模様が入ったものについては「キトゥン・キャップ」と呼ばれます。
これは子猫のときにだけ見られず、1才になる頃に自然と消えていきます。
この「キトゥン・キャップ」が出るのは、白色遺伝子を持つ子猫のみに見られます。
白猫には「白色遺伝子」と「白斑遺伝子」の遺伝子によるタイプと、アルビノと言われる色素を持たない突然変異のタイプの子がいます。
「白色遺伝子」を持つ子は、他の毛色の遺伝子を持っていても白猫になります。
「白斑遺伝子」を持つ子は、白黒の子になったりと白い毛色が色々な形で体に出てきます。
白猫の瞳の色は、ブルーかイエローが多いんです!
「アルビノ」の子は「先天性白皮症」とか「先天性色素欠乏症」などとも言われ、赤い瞳をしているのが特徴です!