院長ブログ

野菜と果物に注意

2020.11.16

今日は暖かく窓全開でも眼が痒くもなく、クシャミ・鼻水も出ない
千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。

このごろ、花粉症かなと思う子の来院が多くなっています!
その花粉症の子が、口腔アレルギー症候群(OAS=oral allergy syndrome)を発症したという報告があります。
口腔アレルギー症候群とは、ある野菜や果物を食べたときに口の中に痒みなどの症状が出る病気です。

これは野菜や果物に含まれるアレルギーを起こす物質=アレルゲンが、肉などの構造的に似ている事より起こります。
そのため口の中でアレルギーが起こってしまうのです。
これを「交差反応」と言います。

ブタクサにアレルギーを持つ子は、スイカでもアレルギーを起こすことがあります。
このように関係のないモノで交差反応を・・これって嫌ですよね!
* ちなみ私はブタクサ アレルギーですが、スイカではアレルギーは起こしませ〜ん!

しかし交差反応を起こす子もいますので、花粉症のある子は果物や野菜を与える時には気をつけましょう!

花粉症は花粉が飛んでいる時期にしか発症しません。
つまり季節性があるので、症状が出た日をメモしておきましょう!

毎年、同じ時期に症状が現れ、時期を過ぎると症状が治まる・・
そんな時は、花粉症を疑います。
複数の花粉が原因の時もあるので、注意しましょう!

交差反応は、食物アレルギーでも見られます。
例えば牛肉アレルギーの場合、交差反応を起こすモノとして羊肉、豚肉、馬肉などを食べてもアレルギーを起こすことがあります。
これも嫌ですよねぇ〜

食物アレルギーは、診断が難しい病気であると言われています。
しかも交差反応はアレルギーの原因を探すのを、さらに困難にしています。
また治療も、大変になります。

免疫は体を守るために備わった機構です。
その機構が災いを及ぼす!
免疫は、奥が超〜深いんです。

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