イノコヅチ
2020.11.20
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の看護師・千明です。
昨日今日と風が強く、暖かい1日でしたね。
寒暖差のせいか、今日は朝から胃腸の調子が思わしくなく、
急に暖かくなってもダメなんだなと再認識しました (´・ω・`)
明日からまた少しずつ気温が下がるようなので、体調を崩さないよう気をつけてください!
今日みたいな暖かい日はお散歩に最適。
病院犬のシロ・ロイス・ルーサーもお散歩へと出発!
あちこちニオイを嗅いだり、ちょっと草木をつまみ食いしてみたり、
自由気ままに歩き回ります。
お散歩から帰ってくると体にダニがついていないか、
草木でお肌がまけていないか、傷を作っていないか細かくチェックしていきます。
足裏や指の間をチェックをして鼻先から耳の先、首元とチェックしていくと…
ロイスの首元に密集する物体が!!
毛をかき分けてしっかりと見てみると、植物の実がたくさんついていました!
これは『イノコヅチ』という植物の実で、種子を包む果皮部分が棘のようになっており、
人や動物に写真のようにくっついて生息地を広げていく日本固有種です。
ロイスの体にこれだけのイノコヅチがついていました!
ほんのちょこっと草の中に入っただけなのに、自然というのはすごいですねぇ (゚Д゚;)
今の季節は、イノコヅチだけでなく多くの植物が種子を散らしています。
ロイスのように目につく所にくっついていて、すぐに気づいて取ってあげられればいいですが、
足裏やお腹側など見つけづらい場所にくっついてしまうと、気づかずにそのまま毛に埋もれていってしまい、
皮膚を傷つけたり、皮膚の中に埋まっていってしまったりしてしまいます。
以前来た子は種子が瞼の裏に入ってしまい、とても大変な思いをしていたこともありました。
お散歩の後やドッグランでひとしきり遊んだ後は、細かなボディチェックと
軽いブラッシングをしてあげると、草木による怪我を防ぐことができます!