歯ブラシだけじゃない!③
2021.02.15
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の看護師・千明です。
歯みがきの代替として前々回はデンタルガム、前回は歯専用フードについてお話しました。
今回は歯ブラシについてです。
最初にお話したように、歯みがきの1番の目的は歯の表面についたプラーク(歯垢)を落とすことです。
デンタルガムや歯専用フードでも歯の表面についたプラークを落とすことはできます。
しかし、歯と歯の間や歯の溝・歯周ポケットなどの細かい部分はどうしても歯ブラシでなければキレイにすることはできません。
特に歯周ポケットは1番みがきにくい場所であり、1番最初に傷んでしまう場所でもあります。
歯周ポケットが傷んでしまう1番の原因は歯周病菌です。
どんなに年齢が若くても歯石が全くついていなくても口の中には必ず歯周病菌が存在しています。
問題なのは、どんな菌がどれだけいるのか。
歯の表面についているプラークは生きた歯周病菌の塊です。
歯周病菌の数を減らし歯周ポケットを守るには歯ブラシが必要なのです。
では、歯みがきをするための歯ブラシはどんなも物でもいいのかと言うとそうではありません。
現在では、ヒトの歯ブラシのようにワンちゃんネコちゃん用の歯ブラシもブラシの形状を選べるようになっています。
口の大きさや歯の形状、歯石のつき方や歯肉の傷み具合、歯周ポケットの深さなどによって
その子に合った歯ブラシを選んであげるのが1番です。
デンタルケアをしていくなかで1番大切なのは『続けていく』こと。
たとえ歯ブラシで歯をこすることができでも、続けられなければ意味がありません。
自身の生活スタイルやお家の子との関係性、お互いの性格、お家の子の口腔状態などによってもケアの方法は変わっていきます。
お互いに無理なく楽しく続けられるものを見つけて、生活に取り入れていけるといいですね (*´﹀`*)
デンタルケアでお悩みの方はぜひご相談ください!
お家の子に合ったケア方法を一緒に探しましょう!